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八王子城(日本100名城) [城]

 

2012年5月20日(日)

 

東京 八王子市の八王子城。

急峻な山地を生かした天然の要害。

ココは、まさに戦国末期の典型的山城。

そう。山登りがとてもしんどかったス。

 

JR高尾駅北口からバスに乗り約5分、霊園前にて下車。

バス停から歩くこと約15分、八王子城の麓に到着。

八王子城跡管理棟にて100名城スタンプをゲット。

ボランティアの方に八王子城跡の説明の紙をいただく。

 

 

うーん。

山に登るべきか、登らないで帰るか。

案内図と説明の紙を見ながら悩みマス。

ちなみに説明の紙には所要時間が書いてある。

登るのは相当にしんどそう、どうしよっかいな。

ハチオウジジョウトハ.jpg

 

 

関東の覇者北条氏は、さまざまな場所に城を築く。

この八王子城もその一つ。

甲斐と武蔵の国境に造られたこの山城は、

甲斐方面からの侵攻を防ぐための縄張となっている。

 

北条氏康の三男 氏照が近くの滝山城から本格的に移転してきたのが1586年頃。

でもまだ築城途中だったようで、その3年後には豊臣勢の攻撃により1日にして落城。

主人の氏照が小田原城に行ってしまい不在だったのが落城の理由らしい。

 

 

山登りをするかどうか、心決めかねるまま平行移動。

麓にある居館跡、御主殿の曲輪へと向かう。

ボランティアガイドさんが案内してくれると言うけど、

それがし自分のペースで見たいので、丁重にお断りしてウロウロ。

 

苔むしていて気持ちの良い遊歩道。

戦国時代には御主殿へ入る道として使われていたらしい。

フンイキハ アルクサッ.jpg

 

 

おっと、趣のある橋だなぁ、曳橋というのか。

かつての雰囲気を考えられて架けられた模擬建築。

フッコウジャ.jpg

 

 

のちほど下から見上げた図。

復元なんだろうけど、段々になった石垣がいい感じス。

当時は高石垣の技術はなかったから、

本当にこんな段々の石垣だったんだろな。

シタカラミアゲル.jpg

 

 

この下には悲しい伝説の場所。御主殿の滝。

落城時に主殿にいた北条方の婦女子や武将らが、

自刃し身投げ、その血で三日三晩赤く染まったと伝わる。

とっても小さな滝。滝に向かって合掌。

合掌していたらなんか背中がゾクゾクっと。

カナシイデンセツ.jpg

 

 

そんなこんなをウロウロしながら、

北条氏照の居館のあった御主殿へ。

しかーし、なんもない。

その名の通り、広場とはこのこと。

でも、この土塁は昔のままなんだろうな。

ダダッピロイ.jpg

 

 

広場では、どでかいカメラを構えた方々が沢山。

なにを見てるんだろ、声を掛けられない雰囲気。

 

探し物は何ですか?

見つけにくいものですか?

ふっふっふーん。

なんて口ずさみながら横目に通り過ぎる。

ニホンヤチョウノカイ.jpg

 

 

下を見たら、きれいな枡形虎口。

ボランティアガイドの方が一生懸命説明している。

きれいに復元してあるし、木も切って見やすい。

後世に歴史を伝えていこうとしている、素晴らしいデス。

ウエカラハチオウジ.jpg

 

 

 

さあ、どうしよ。とりあえず登っとくか。

説明の紙を睨みながらウロウロ。

こういう山ならいろんなルートがあるはず、と適当に歩いていたら。

見つけた城跡の名残りの虎口。

このカクっとしたのがいい感じだなあ。

マスガタコグチ.jpg

 

 

山頂を目指しながら、上へと歩く。

紙に載ってないけど、いろんなルートがありそう。

そこら中に人の歩いたあとが残っている。

 

わき道を歩き、どうやら本当の登山道に合流。

トレッキング姿のおじいさま、おばあさまと沢山すれ違い挨拶。

トレッキング、ハイキングは今の流行りなんだろな。

 

 

九合目辺りに開けた場所。

やっほーい。すっごい眺望。

この写真では1/10も伝わらないですが。

ヤッホー.jpg

 

 

 

なかなかにしんどかった山登り。

お城跡じゃなけりゃ、絶対に来なかった。

 

やっと山頂、本丸に到着。

と思って周りを見渡しても。

うーん、なんだかな。

山頂の本丸は、えらい狭い、狭すぎる。

こんなところで籠城なんてムリですね。

セマッ ホンマル.jpg

 

 

本丸を1周するも見るべきものはなかったス。

右膝に注意してゆっくりと下りて帰りました。 

 

 

甲武国境を守る大要塞。 

舐めてかかったらしっぺ返しを喰らう山登り。

登って感じた、大きな縄張り。

スケールがでかいな、北条のお城は。

お城もイイですが、たまには山登りもよかったデス。

 

 

 

 

 


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コメント 20

yakko

お早うございます。
八王子城は初めて知りました。険しい山だったんですね。
素晴らしい眺望で、充実した山登りになりましたネ。
by yakko (2012-06-16 09:40) 

Sazaby

八王子城はしんどかったです^^;
本丸周辺の腰曲輪まで整備されれば見ごたえがあるんでしょうが、
山の上まで整備するのは大変でしょうね…
by Sazaby (2012-06-16 10:47) 

やなぼー

登りましたか(^^)/
お疲れ様でしたm(_ _)m
私が行ったときは、天気も悪かったので(ホントか???)やめました(^_^;)
by やなぼー (2012-06-16 12:15) 

susumu

八王子城はなかなかいい感じに整備されてるお城跡ですね。
山城の本丸跡はこんなものかなって感じですね。^^
by susumu (2012-06-16 19:24) 

takechan

ようこそ八王子までお越しくださいました、陽水さま。
山登りのコース、本当にしんどいですよね。
私の場合、「歩こ~、歩こ~、私は。。。♪」などと歌いながら
苦しいのを我慢したのを覚えてます。
by takechan (2012-06-16 22:17) 

袋田の住職

戦略上、重要な場所だったのでしょうね。今は、東京西部の大都市として発展してますが。
by 袋田の住職 (2012-06-18 08:09) 

kohtyan

江戸時代は、戦略上、たいへん重要な城とされていたそうですね。
峻険な山城なのですね。お城めぐりも体力が要りますね。
by kohtyan (2012-06-18 18:57) 

はまやん

こんばんは~
山城は結構しんどいですよね。
お城めぐりと言うよりは山登りだったりしますよね。
次回、関東方面に行ったときは八王子城に行こうかと思っていましたが、
結構しんどいんですね、どうしようかな。。。

by はまやん (2012-06-21 21:35) 

☆はな

八王子城 いらしたんですねъ(^o^)ノ
整備する前は 本丸みたく どこも ただの山だったのですが…
ハイキングコースは そのころもありましたが
望遠鏡の方々は オオタカを守る会の方たちですか?
本拠地?なのです
by ☆はな (2012-06-22 21:16) 

たかぼん

八王子城に行かれたのですね。
バスだと大変ですよね。
意外と綺麗に整備されているので見やすいお城でよかった印象です。
by たかぼん (2012-06-23 12:06) 

ノリパ

> yakkoさん

 険しい山道でした。お城を見に行ったというよりも、山登りに行った、という感じでした。
by ノリパ (2012-06-23 20:09) 

ノリパ

> Sazabyさん

 それがしもしんどかったです。さすがに上のほうまで整備は無理ですよね、見に行く人いないでしょうから。
by ノリパ (2012-06-23 20:11) 

ノリパ

> やなぼーさん

  登ってしまいました、疲れました。麓の整備されているところで充分でした。。。
by ノリパ (2012-06-23 20:11) 

ノリパ

> susumuさん

 麓はしっかりと整備されていました。ボランティアの方々も一生懸命ご説明してました。なかなかいいところでしたよ。
by ノリパ (2012-06-23 20:15) 

ノリパ

> takechanさん

 トトロの曲を口ずさむ登りではなかったです、それがしには。最初は楽チンでしたが、最後はあご上がってました。
by ノリパ (2012-06-23 20:17) 

ノリパ

> 袋田の住職さん

 確かに江戸の防衛拠点として重要な土地ですね。高尾駅は田舎ふうでしたけど、八王子駅はとっても都会でした。
by ノリパ (2012-06-23 20:18) 

ノリパ

> kohtyanさん

 麓の方は整備されていましたので、見学も楽です。山の上は登らなくてもいいですよ。
by ノリパ (2012-06-23 20:20) 

ノリパ

> はまやんさん

 山頂まで登ると結構時間がかかります。体力もきついです。麓を見るだけでいいと思いますよ。
by ノリパ (2012-06-23 20:21) 

ノリパ

> ☆はなさん

 オオタカがいるんですね。望遠レンズを持った方が、川沿いにも沢山いらっしゃいました。タカ狙ってたんですかね。
by ノリパ (2012-06-23 20:22) 

ノリパ

> たかぼんさん

 高尾駅からバスですぐでしたけど、バス停から結構歩きました。意外と整備されていましたね、山登りは余計でした。
by ノリパ (2012-06-23 20:24) 

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