2011年8月28日(日)

 

阿波の国、徳島城。

1585年豊臣秀吉公の四国制圧後、

阿波の国に入封したのは蜂須賀氏。

 

蜂須賀氏と言えば。

三河矢作川の橋の上で、秀吉公と

出会った野武士の頭領・蜂須賀小六。

秀吉公の出世物語の契機となった出会い。

墨俣一夜城の築城を機に、秀吉公の配下となる。

ということを、小さい頃から教えられた、岐阜出身なんで。

 

秀吉公は阿波国を正勝(小六)に

与えようとしたが、正勝(小六)は固辞。

子の家政が、代わりに1585年

阿波国18万6,000石を得て入封した。

 

その翌年に築城された徳島城。

吉野川河口の渭山(標高62m)の山上にお城が、

山麓の部分に御殿などの居館が、造られた山城。

 

 

山麓の御屋敷周りの内堀。

プラプラと散歩したんですが、

まだ時間が早過ぎるみたいで、

目的の博物館が開いてないっス。

 

 

しゃあない。 

山の上へと登っていく。

高い山でないので、楽チンな散歩。

途中に古い石垣がゴロゴロ出てくる。

西三の丸枡形虎口。

 

『阿波の青石』と呼ばれる緑色片岩。

それを荒々しく積み上げた石垣。素晴らしいっス。

 

 

 

本丸に入るところにある弓櫓石垣。

迫力を感じさせる大きさ、荒々しさ。

さすが野武士の頭領が藩祖なだけある。

 

 

 

本丸は何もなかったデス。

景色がいいかも、と期待してたのですが。

木が生い茂っていて、眺望は開けてなかった。

残念。。。

 

 

下りてくる途中で見つけた石垣。

青いというか、緑だ。

苔むしているのもあるけど。

 

それにしても。

積み方といい、石の色といい、和歌山城のよう。

あちらは緑泥片岩、とそれがしの本には書いてある。

ちょっと呼び名が違うけど、同じ種類の石なんだろうな。

 

 

 

下まで降りてきて。

博物館前の庭園を見学。

表御殿庭園という国の名勝庭園。

洗練されていてなかなか素晴らしい。

 

でも。

写真を撮ると、高層マンション入り込む。

それなんでマンションを避け、パシャリと撮影。

 

こんな庭を見る生活したいもんだ、

と思いつつ殿さま気分でウロウロ散策。

 

 

 

9:30になり博物館に入る。

受付にて100名城スタンプをゲット。

この徳島市立徳島城博物館は、なかなか面白い展示。

とても勉強になったので、ゆっくり帰るとしマス。

 

 

大手門の石垣はカッチリしている。

山上の石垣とは違うけど、なんとなく野武士の趣きは感じる。

 

振り返ると大手門。

なんか順序が反対だけど、まあいいや。

ホントはこちらから入城するんですね。

 

 

最後に。

復元された鷲之門を見る。

さよなら徳島城、いつかまた来るよ。

 

 

 

野趣溢れる緑がかった石垣。

山を荒々しい石垣が取り囲む。

戦国の世を戦い抜いた野武士の心意気が感じられる。

 

逆に、山麓では洗練された庭園が人を迎える。

そのギャップが堪らない。

とても気持ちのよいお城でした。

また、いつか来てみよう、と思った次第デス。