2013年9月22日(日)
筑前の小京都、福岡県朝倉市秋月。
福岡支藩 秋月藩5万石の城下町。
城下町と言っても天守閣などないので、秋月陣屋と呼ぶべきかな。
何回も行った記憶があるけど、どうやら5年ぶりらしい。
そうだ、城内にある秋月中学校に行こうぜ。
ホンダFITのCMとかに使われた雰囲気のいい処。
お弁当を持っていって、ココで食べようよ。
単身赴任先から福岡に戻り、イロイロと聞いてみると。
一番下のチビが秋月に遠足に行くらしい。
おおっ、何回も行ったことあるやん、と訊ねても、
なんにも記憶にナイっス、との応え。
それはイカン。
君たちはもう福岡の人、郷土のコトを知ろうや。
じゃあっ、久しぶりに行ってみるか。
だって、それがしも、、、
ちょうど秋月陣屋行ってみたかったんデスよね。
このごろハマっている作家 葉室 麟。
素敵な語感の名前、、、
もっとも、、、
男性作家ですけどね。
現代の藤沢周平、とも言うべき御仁。
もしかすると、藤沢周平先生を超える方かも、
と それがし思って楽しく読んでマス。
『いのちなりけり』、『花や散るらん』 は何度読んでも面白いス。
隆慶一郎氏の『死ぬことと見つけたり』を彷彿とさせる作品。
そんな葉室麟氏が書かれた 『秋月記』。
福岡藩とその支藩 秋月藩の確執、いわばお家騒動。
一人の男子が漢になっていく、など藤沢周平先生以外に
こんなの書ける方がいるんだ、と思った素晴らしい作品。
読んで以来、秋月に行きたいな、と思ってたんですよね。
9:30くらいに自宅を出て、都市高速大宰府ICからは下道。
真ん中・一番下のチビと、嫁さん・それがしの四人道中。
11:00前には、秋月記の中でも重要な場所、眼鏡橋(めがねばし)を見学。
福岡本藩の代わりに長崎警護を勤めていた秋月藩。
長崎の石工を招いて造った、日本唯一の御影石の石橋らしい。
眼鏡橋を見て渡った後は、公営駐車場に車を停め散策。
川を渡り杉の馬場、今は杉改め、桜並木の道をお城方向へ。
赤い彼岸花と黄金色の稲穂が、秋の訪れを感じさせる。
真ん中と一番下のチビに教えましタ。
アかい、キいろい、だからアキなんだぜって。。。
だんだんと歩いていると、見えてきた秋月城の面影。
あちらに見えるは瓦坂。
坂に瓦が縦に突き刺さっている、土留めの盾のように。
現存の長屋門、1850年築造らしいっス。
こんなモンをくぐって登校したいモンですね。。。
福岡における数少ない紅葉の名所だけあって、
イイ感じに整備されているなぁ。
紅葉じゃないけど、空堀と草に隠れた石垣も絵になる。
こちらは神社に移築された黒門。
といっても。
城の隣の神社なんで城内なんですけど。
福岡の紅葉と言えば、必ず出てくるスポット。
うん、とっても立ち姿のキレイないい門だな。
と、ジっと見ていると。
門だけに。
とういか、塀はないけど門だけだけど。
ヘイカモン、カモンと呼ばれている気がしてきタ。。。
ヘイカモンをくぐり、神社にお参りした後は、
秋月中学校前にシートを敷いて皆でお弁当。
久々に訪れた紅葉前の秋月陣屋。
散策するにはとっても気持ちのいい処。
また行こうっ、と思った次第デス。