2014年8月30日(土)

 

やっと見に来られた、弘前城。

 

日本に十二だけ現存する天守閣の一つ。

空の青と欄干の赤のコントラスト、現存天守がキマってる。

ワンダホーでビューチホーな本当に絵になる姿。

 

弘前城は天守の他に、なんと3基の櫓・5棟の門もが現存。

まさにココは。

お城のテーマパーク、夢の世界。

 

 

 

8月の暑い夜、酔いながらイロイロと調べていたら。

弘前城の天守閣が、今年の秋から工事で移動する、らしい。

工事完了、まで約10年。

 

今の姿は当面見られなくなる、ということを今更ながら知ったので。

行かなきゃ、青森に。

弘前城を拝みに行かなきゃ。

ということで、小牧空港から青森空港に飛び立つ。

 

 

 

備忘メモ。

6:20発ミッドランド前からバスにて小牧空港へ。

7:45発フジドリームエアラインに乗り。

9:00に青森空港着、レンタカーを借りて弘前城着10:00。

なんと。

福岡の自宅へ帰るよりも早いじゃないか。。。

 

 

 

かつての縄張りがそのまま残る広大な弘前公園。

外掘沿いを駐車場を探しキョロキョロ。

折の効いたお堀沿いから中を伺うが、

樹木が生い茂る土塁に囲まれ見通せない。

わざわざ外から見えないようにしているのか。

まさにテーマパークだな。

 

弘前文化センターに車を停め、テクテクと城内へ。

おおっと、見えてきた東門。

土塁で造られた枡形虎口にどーん。

めっちゃ大きい、迫力満点。

 

 

東門をくぐり、まっすぐに天守方向へ向かう。

だだっ広-い城内、それにしても静かだ。

静謐という言葉が似合う、素晴らしい空間。

 

二の丸のお堀にかかっている石橋を渡ると。

ココにもどーんっ。

 

東内門。

1階部分が特に高いのは雪の影響を考慮しているらしい。

それにしてもデカイ。

小人になった気分でくぐり抜ける。

 

 

二の丸を散策していると見えてきた。

チラチラとは見えるが、さすが8月、葉っぱが生い茂っている。

 

我慢できずにポクポクと駆け寄るも。

うーん、葉っぱで見えないっス。

桜の名所の弘前城だからしょうがない。

桜の季節にいつかは見に来たいけれど。

今は桜がウラメシイ。

 

 

 

二の丸から本丸馬出へとかかる下乗橋。

橋から望むと。

とうとう現れた現存天守。

三重三階の小さな櫓、でも存在感アリ。

イイ! 美しい! 絵になる! 素晴らしい!

 

 

 

ココから有料部分になるのでお金を払い本丸へ。 

裏からみた天守閣、のっぺりとした表情。

切妻破風や狭間で飾られた表向きの顔とチガウ。

それがしはどっちも好きデス、お城なんで。

 

こじんまりとした天守内部に入り資料を見学。

100名城スタンプをココにて押印。

内部から眺める岩木山方向、雲に隠れている、残念。 

 

 

 

弘前城の由来をば。

最初は南部氏が津軽地方を支配下に置いていたが、

南部氏の郡代であった大浦為信が独立、津軽氏と改姓し津軽地方の支配者になる。

小田原の陣に南部氏の機先を制して秀吉公に拝謁、津軽の支配権を公認される。

 

そんなスタートだから、津軽と南部の両藩の対立は深刻で、

戊辰戦争の際には奥羽列藩同盟を離脱し官軍につき、ここでも南部藩と対立。

 

1603年に藩祖津軽為信が築城計画を開始。

2代目の時1610年に着手、翌年に完成。

以降廃藩に至るまで260年間、津軽藩政の中心地となる。

最初は4.7万石、のちに10万石の外様大名。

実収は数十万石と言われたが、寒冷地の悲しみで冷害に弱かったらしい。

 

今でこそ城下町らしい落ち着いたたたずまいだが、

当時はむしろ北のフロンティアで躍進する新興大名。

その意気込みが感じられる、この地方で初めての石垣造りのお城。

 

天守閣・3基の櫓、5棟の門が現存、すべてが重要文化財。

東にはシンデレラ城、西にはホグワーツ城があるのなら。

北には弘前城があるぞ。

まさに、お城好きには夢の国、素晴らしいお城のテーマパーク。

 

 

さあ、次のアトラクションに行くぞ。

二の丸から三の丸へは南内門をくぐる。

現存天守を拝見したあとでは、有り難みが薄くなってきたかも。

なんとも罰当たりな事を思ったりしてしまう。

 

 

お堀越しに望む未申櫓(ひつじさるやぐら)。

天守から西南の方角(未申の方角)に立つ三重三階の隅櫓。

どの櫓も裏から見ると、のっぺりとした表情だったデス。

 

 

こっちは東南の方角(辰巳の方角)の辰巳櫓。

木が邪魔で見えにくい。

土塁が滑り堀に落ちそうで怖かった。 

 

 

やっとたどり着いた追手門。

創建時は裏門だったのが、4代藩主時から表門に。

うん、凄い、迫力あるっス。 

 

 

 

南の端っこ、追手門でUターン。

三の丸、二の丸を経て、再び下乗橋。

またまた天守閣をじっくりと眺める。

やっぱりイイっス。

 

 

さあ、まだまだ。

次のアトラクションは何かな。

 

おっと、逆光だ、葉っぱが邪魔だな。

北東の方角(丑寅の方角)の丑寅櫓。

桜や紅葉の季節にまた来たい。

どんな表情に変わるんだろ。

 

 

とうとうたどり着いた北の端っこ。

よくココまで来たもん。。。

ということで、北門(亀甲門)。

隣の松のデッカさと北門の存在感にウレシくなる。

 

 

 

北門からは、本丸を左手に望みながら反時計回りに散策。

桜のトンネルで有名な西の郭を通り、二の丸へもどる。

性懲りもなく、天守閣を眺めること、本日3回目。

 

 

 

足を棒にしながら、たっぷりと歩き回った3時間弱。

昔と変わらぬ縄張りがそっくりそのまま残っている。 

最北の現存天守閣に加え、3基の櫓に5棟の門も現存遺構。

まさにお城のテーマパーク、ココは夢の世界。

 

あー、帰りたくない。

本当にいいお城だったな。

またいつか絶対に来るぞ、と心に誓った次第。